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「中学の歴史」 自虐史の酷さ (2)

(1)続き

いわゆる自虐教科書の古代史から。

まず「新しい歴史教科書」自由社のほう

79.jpg

↑地図には任那(加羅)とあり右には広開土王碑の写真。
「大和朝廷は半島南部の任那という地に拠点を置いた」「大和朝廷の軍勢は百済を助けて高句麗とはげしく戦った。高句麗の公開土王(好太王)の碑文にはそのことが記されている」との説明。
私が昔習ったのと殆ど違いはなく、比較的真っ当。
それでも「戦った」止まり。
自虐史観では大和朝廷が半島を属国化した時期があったことを許せないのだろう、碑の存在さえ消してしまった。


80.jpg

↑白鳳・天平文化のページ。正倉院の外観と紺瑠璃杯の画像は定番中の定番。
「校倉造り」はいここ絶対試験に出ますーーーではなく、(下にも書くが)何と帝国書院教科書には一切記述が無い。





次に自虐版である帝国書院教科書。

    81.jpg

↑何ですかこの「五色塚古墳」とは。「富と権力を見せるため」と説明にある。
五色塚古墳 WIKI
国の史跡指定となっているが、この古墳は上に登れるらしい。古墳=お墓なんだから古代とはいえ乗っちゃあいかんでしょ。
仁徳天皇稜は右側の地図の中に小さく「大山古墳」と書かれてあるのみ。威容を誇る仁徳天皇稜ほとんど無視とは。意地でも宮内庁管轄の古墳を無き物としたいのか
そしてこのページでも他にも古代史のところは中国、朝鮮半島の記述だらけ。
任那の文字もどこにも無く、加羅(伽耶)とあるのみ。朝鮮語読みでゴクリョ、シルラなどルビが振られている。
「ヤマト王権」「倭」が鉄を得るために朝鮮半島様に必死で喰らい付いたという構図となっております。


    

    82.jpg

↑「東アジアの中のヤマト王権」
東アジアの視点でしか語れない日本ですか、そうですか。
左端に人物埴輪像が載っているが「朝鮮古来の衣装とも似ているので渡来人との関係も考えられる」
右端の弥勒菩薩像「この仏像の形式は朝鮮半島から倭国へ伝えられました」
何でも朝鮮朝鮮・・
自民政権はよくこれを検定で通してきたなあ。
かろうじて世界最古の木造建築としての法隆寺全景が載ってはいるが、「新しい~」にあるような接近写真や詳しい説明は無い。

    

    
    83_201309021532009e5.jpg

「正倉院」記述はあるが写真は無い。
上述の通り「校倉造」の用語もどこにも無い。この教科書で勉強した子は満点を取ったとしても「校倉造」の言葉を知らないまま優等生と見做される訳だ。何と恐ろしい。
「古事記や日本書紀の中には、東アジアや太平洋地域の物語と似ている神話があります」
いったいどこの国にあるんだ?
この点を検証したものを読んだ事があるが、近代になって作られたものであったり明文化されていなかったり不明なものばかり。
朝鮮国数万年の歴史から日本がパクったとでも言いたいんだろうか


とにかく朝鮮朝鮮、中国中国・・・そればっかりだ。
間のページに見開き全部使って「7~8世紀の想像図」の絵があるが、細かく見ると上流階級らしき服装の人物が荷を担ぐみすぼらしい格好の人達に鞭を向けている。
「調」として荷を運搬する人は重い荷に耐え切れず倒れこんでいる。
まるで奴隷の如くの描き方。
他の時代の想像図も総てこの類で、子供に階級闘争史を植えつけるには最適な教科書となっております。



自虐史観といえば近現代史のみが取り沙汰されるが、こうして古代史から全編に渡って酷い事になっているのが実情だ。
安倍政権が教科書改革すると言うなら、古代から隅々に至るまで検証してもらいたい。
何の根拠も無く古事記、日本書紀までヨソからぱくったかのように書かれてあるのを放置していて良い訳はない。

近代史で「侵攻」か「侵略」かで中韓から言い掛り付けられたり伊藤博文の扱いなど、そこだけが注目されてしまうが、他にも問題点が多過ぎる。

どう見ても起こったとは考えられない事件や一切の証拠も無い事象をさも確定史実のように扱ったり、遺物が現存していてさえ、まるで無いかのように無視したり、
内容は忘れてしまっても重要な史実常識として用語くらいは知っておくべき事柄まで削除してしまう、
それを国内の学者らが堂々とやってのけている現実に愕然としてしまう。


(中世期以降についても 執念深く また取り上げてみようと思っております)




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