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「東京捕虜収容所の英兵記録」  その3ーー中国人のボッタクリに遭った日本兵

先日からの「おかわいそうに 東京捕虜収容所の英兵記録」続きです。

その1

その2


香港攻略戦で敗れた英軍将校の著者ルイス・ブッシュは捕虜となった訳だが
まずは香港の憲兵隊の収容所に入れられた。
待遇は悪くなかったが、「憲兵」というものに嫌悪感を持っており日本兵でさえ憲兵を嫌っていると何度も書いている。
言葉も行動も荒いのは事実としてもブッシュが何かをされたという描写は無いので当時の一般的な憲兵観を言っているのだろう。

その中で「血の池地獄の獄卒」と題した項で、憲兵らが中国人犯罪者を次から次から連行し「首をはねる」とある。
「刑場から帰ってきた憲兵たちが、血の池地獄の獄卒よろしくの形相で、刀の切れ味を自慢している姿の恐ろしさ嫌らしさは吐き気を催すほどだった。こうした悪魔的な残虐行為は日本人一般が決して許さない事を知っている。
日本人は元来親切で寛容な国民だ。日本の歴史は捕虜や弱者に対する任侠の物語を数多く備えているではないか」


中国人犯罪人に自ら墓穴を掘らせ、そのまま首をはねる、ともあるがこれはブッシュ自身が見ている訳ではない。
どうもこの辺が分からない。
後で他の収容所に移動した時に再会した仲間からブッシュ自身が「日本軍に首をはねられたとばかり思っていた」と生存を喜ばれるのだ。
当時香港では極悪ヤクザ者中国人が横行していたのは事実で、治安回復のため検挙し処刑するというのはあっただろう。
数件でもその処刑があれば噂が噂を呼んで、捕まると即首刎ね、というような話が広まっていたのだろうか。
あるいは蒋介石軍の方で故意に流していたか。
シナ事変から中国側に「欧米連合軍に言いつける」傾向があったようなのでこれもその一環かとも思える。

ブッシュら連合軍側捕虜の間では日本軍だけでなくドイツ軍について、これ以上無い残忍行為をやっていると噂しており、(南京で日本軍がやったと捏造されている)あの赤ん坊をほうり上げ銃剣で刺す、という噂もドイツ軍の行為として本書に語られている。
戦争中というのはどこの軍もこれに類する「敵軍は鬼畜」の噂を流す=情報戦心理戦=があっただろうことが窺える。
終戦となれば荒唐無稽な噂は殆どは消えてなくなるのも通常なようだが、中国だけは違っていた訳だ。

中国国民党は消す事なく極東軍事裁判に訴え「南京事件」を持ち出してきたし、のちに中国共産党が利用し始めたのは知られている通り。




本書に戻ると

香港攻略後の街の様子は混沌としていたが、「店という店は日本兵で満員になった」とあり、みな香港ドルを持っていて買い漁ったらしい。
1941年なので軍にもまだ余裕があったのだろう。
シナ人の略奪品を売る店まで出てきて高値で売られる。

今中国が言っている「中国人からの略奪」とは話が違いすぎる。どちらか言うと中国人に拠るボッタクリじゃないか。
知らずに略奪品を掴まされたら、それが「日本軍略奪の証拠」とでもされかねない。

とにかくシナ人のヤクザや略奪が多過ぎて日本軍も治安維持にかなり難儀していたのが分かる。

憲兵隊内収容所での生活に不自由はなく、他にもフレルフォードという英兵が収容されていた。
彼は戦闘中に敵方であるのに負傷した日本兵を助け、その現場を押さえられたため捕虜というより特別待遇の客人扱い。
自由に街で買い物するパスまで与えられていたが、仲間もおらず言葉も通じずで寂しい思いをしていた処へブッシュが入ってきた。
こういう日本憲兵隊の人情の通った様子を間近で見ているのに、前述の見ても居ない中国人処刑を簡単に信じ込むというのはどういう訳だろう。

憲兵隊収容所にはチャップリンばりの格好をした気前のいい老料理人(もちろん日本人)が居たり、憲兵や衛兵らと一緒にご馳走を食べ飲み歌いして「戦争を忘れて陽気にはしゃいだ」りもあったと書いてある。

特殊な事情の敵兵捕虜や将校をこういう風に扱っていたなど、今まで殆ど知られていないのではないか。
一般の捕虜でも本書全編に渡って(明らかな精神障害の監視兵以外)基本は人道的に扱われている。
悪環境も語られるが殆ど総てが日本の物資・食糧不足から来るもので故意ではなかった。


まだ続きます。




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