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「破船」 など吉村昭作品


「破船」 吉村昭 新潮文庫

破船 (新潮文庫)破船 (新潮文庫)
(1985/03/27)
吉村 昭

商品詳細を見る


日本現代作家の中で私が一番作品に引き込まれてしまうのが吉村昭だ。
重いテーマを扱っていながらも、淡々としてあざとくなく押し付けがましくなく、だからこそ余計にずっしりくる。

(以下は超独断的意見:
それと真逆を行くのが遠藤周作だと思っている。吉村同様に重いテーマが多いが、あざとさと押し付けがましさが鼻についてイライラしてくる。芥川賞作家に何てこと言うんだ
オレ様と同じに感じろと迫ってくるし、扱ってる事件事象も内容盛り過ぎて嘘が見え見え。
「海と毒薬」とか盛り過ぎでしょうが、どんだけ非クリスチャンの日本人を上から目線で・・)

と、偏見はこの辺にして。

「破船」のあらすじをamazonから抜き出すと
ーーーーー
二冬続きの船の訪れに、村じゅうが沸いた。しかし、積荷はほとんどなく、中の者たちはすべて死に絶えていた。骸が着けていた揃いの赤い服を分配後まもなく、村を恐ろしい出来事が襲う……。嵐の夜、浜で火を焚き、近づく船を坐礁させ、その積荷を奪い取る――僻地の貧しい漁村に伝わる、サバイバルのための異様な風習“お船様"が招いた、悪夢のような災厄を描く、異色の長編小説。
ーーーーー

実際にこんな事が行なわれていたんだぞ、貧困とは酷いもんだ、閉鎖的な村は怖いもんだぞ、というイデオロギーじみたものを感じさせない。
重くはあるが、ある種ファンタジーのような、あったかも知れないが無かったかも知れない、あったら怖いな的都市伝説を密かに知ってしまったような。
悪だ善だと押し付けがましくない所が吉村昭作品の深さだと思う。
3・11の後「三陸海岸大津波」はかなり読まれたらしいが、これだけはやはり警告を含んでいたかも知れない。

とは言え吉村作品を多数読みまくったと自負出来る程では全然無いし、タイトルだけ見ても既読か未読か忘れてるくらいなので偉そうな事は言えない。
既読ですぐ思いつくのは「深海の使者」「戦艦武蔵」「海も暮れきる」くらい。
一番最近読んだのが「プリズンの満月」。
「羆嵐」には何度も手を出しかけて未だに読めてない、これだけは一生読まないかもしれない
出来ることなら吉村全集が欲しい所だけど、値段を想像するだけでも恐ろしいので文庫本をぼちぼちと買っていくのを先の楽しみとしよう



16.jpg
ボクも上から目線だよ




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