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ソルジェニーツィンは30年前に中国の危険性を警告していたーー「敗戦後遺症シンドローム」より

敗戦後遺症シンドローム敗戦後遺症シンドローム
(1983/01)
勝田 吉太郎

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発刊は日本教文社
日本教文社と言えば元は生長の家の出版部門だった、今は一般的な保守派の著書を出している。
あくまでも私個人の印象だが、若い頃から生長の家と一燈園だけはカルトにあらずと受け止めていたので、この出版社発刊のものに抵抗感は無い。

本書は昭和58年(1983年)発行だが、今現在の情勢を見越していたかのように的確・詳細な分析で日本・日本人に警告を発している。
「序に代えて」でまずは発行当時進行中だった歴史教科書問題、近隣諸国条項についてその危険性を説いている。

wikiより近隣諸国条項とはーー

1982年(昭和57年)6月26日に、文部省(現在の文部科学省)による1981年度(昭和56年度)の教科用図書検定について、「高等学校用の日本史教科書に、中国・華北への『侵略』という表記を『進出』という表記に文部省の検定で書き直させられた」という日本テレビ記者の取材をもとにした記者クラブ加盟各社の誤報が発端となり、中華人民共和国・大韓民国が抗議して外交問題となった。

1982年(昭和57年)8月26日に、日本政府は、『「歴史教科書」に関する宮沢喜一内閣官房長官談話』を出して決着を図り、その談話では、その後の教科書検定(教科用図書検定)に際して、文部省におかれている教科用図書検定調査審議会の議を経て検定基準(教科用図書検定基準)を改めるとされていた。



これについて著者は

今や私は、これを有難いことだったと思うようになっている。願わくば、今後も高姿勢を堅持して、日本政府と国民にあらん限りの悪罵と嘲笑を浴びせてもらいものである。
韓国政府も中国に倣って日本政府と国民に侮辱を与えてもらいたい。
その結果、日本国民にーー殊に「敗戦後遺症」が尾を引いて腑抜け同然となっている多くの日本人たちに、国民的な誇りと矜持の念や国家的名誉の感情を覚醒させることが出来るならば、これ以上結構な「外圧」はないではないか!

自由の民たる気骨は、独立不羈の精神、自尊の気風と同義である。それは同時に、国民的誇りの感情や国家の名誉という観念と不可分に結びつく。
中韓両国の度重なる侮辱がこの道理を我々に教えてくれるように念願しない訳にはいかないのである。



この著者の皮肉めいた念願にかなり近い状況が今ではないですか!
(パククネは最大の功労者か?笑)
1983年の時点で中国韓国の辿るであろう道を予言していたとでも思わないでいられないくらいだ。
他にどんな事が書かれてあるか以下目次の一部を。

1 日本の崩壊招く敗戦後遺症
 1 敗戦後遺症からの脱却を
(一)“欲望民主主義”が辿る運命
(二)「君が代」の“反動性”と“非科学性” ほか
 2 核の論理
(一)奴隷の平和
(二)「戦争は平和 自由は隷属」 ほか
2 神を喪失した人間の悲劇
1 自由が滅ぶとき
(一)自由のジレンマ
(二)ドストエフスキーの描く「水晶宮」
 2 共産主義と宗教
3 時論集―戦後はまだ終っていない
 1 忍び寄る『一九八四年』
  ・平和運動とニヒリズム
  ・「平和を守る」決意の前に忘れてはならぬこと ほか
 2 現代日本の病理
  ・亡命者の苦悩
  ・建国記念の日に際して思うこと ほか


「自由が滅ぶとき」項目中の「ソルジェニーツィンの日本への警告」が大変興味深い。

共産主義の恐るべき脅威に対してどこか鈍感な、いやむしろ不感症ともいうべき症候群が、西側の先進文明諸国に立ち現われているのであろう。
ソルジェニーツィンはすでに数年前「第三次世界大戦はすでに始まっていて、西側は次々と敗北を喫している」と警鐘を乱打した。
今日我々は、情報戦、謀略戦、外交戦など、広義の心理戦争をソ連から仕掛けられている。
ソルジェニーツィンは読売新聞寄稿論文の中でこう書いている。
「共産主義、それは生命の否定であり、国家の死に至る病であり、全人類の死である。そしてこの地上には共産主義に対して免疫性のある国家は一つも無い」



ソルジェニーツィンが念頭に置いているのは、やがて未来のある時点に宿命的な仕方で日本列島を脅かすかも知れぬ中国共産主義のことである。
「隣国であり、古くから文化の繋がりがあるため、日本人には中国の共産主義がより良いもの、よりソフトなものに見える。が、それは大きな誤算であり、日本の全歴史的運命の終焉さえ招きかねない」こうソルジェニーツィンは(来日時の)講演で力説した。
中国についての彼の暗い予言に反撥する人達は多いであろう。(後略)



自由を圧殺する共産主義に対して自由を死守しようとする気力を奮い起こす事、それによって西側世界における自由の濫用を真剣に反省し、その反省を介して自由の浄化をなす途が開かれるであろう。



外の脅威だけでなく、日本の内部腐敗についてもかなりの頁を割いて警鐘を鳴らしている。
国民が国家に対して「甘え、たかり、ゆする」風潮、「国家」というものを階級闘争史観で害悪と見做したり、また自分らの生命と財産を守ってくれさえすればいいだけの民間ガードマン的存在としてしか国家を見ない風潮など。

どこのどの頁を読んでも示唆に富んで、出版から30年経った今現在読んでも古いどころか無茶苦茶タイムリーな内容だと思う。


こんな価値ある本を出版してきた生長の家、現在はとんでもないことになっているのが驚きというか皮肉と言うか。
創始者・谷口雅春から3代目にあたる現総裁はあろうことか、かなり左傾化した人だそうで。
私の中では新or新・新興宗教の中でカルトでないと感じられる団体はもう一つも無くなってしまいました・・・。





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