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『宇宙戦争』のHG・ウェルズと憲法9条

今日は憲法記念日です。

今日のタイトルにした「宇宙戦争」と日本国憲法に何の関係があるのか。

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(2006/07/07)
トム・クルーズ、ダコタ・ファニング 他

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「宇宙戦争」原作者はH・G・ウェルズですが、日本国憲法第9条はこのウェルズの思想を基に作られたと言われている。
(あんなタコ怪獣みたいのが襲って来ても武力を放棄して喰われるのをじっと待っておれとの憲法です・・)

ハーバート・ジョージ・ウェルズ(Herbert George Wells) wiki

日本国憲法
ウェルズは日本国憲法の原案作成に大きな影響を与えたとされる。特に日本国憲法9条の平和主義と戦力の不保持は、ウェルズの人権思想が色濃く反映されている。しかし、ウェルズの原案から日本国憲法の制定までに様々な改変が行われたため、憲法9条の改正議論の原因のひとつとなっている。またこの原案を全ての国に適用して初めて戦争放棄ができるように記されており、結果として日本のみにしか実現しなかったことで解釈に無理が生じたと言われている



ウェルズの思想は基本、社会主義であり、その先に新世界秩序=世界政府というものがあるので、その前段階として国家間の戦争放棄ということになる。
けれどややこしい事にウェルズは「戦争を終わらせるための戦争」との題で評論も出している。

戦争を終わらせるための戦争 wiki

1914年8月、第一次大戦の開戦直後、英国の作家で社会評論家のハーバート・ジョージ・ウェルズはロンドンの新聞紙に幾つかの記事を発表し、これは後にThe War That Will End War『戦争を終わらせる戦争』という題で本になった。

第一次世界大戦中もこの言葉は、いくらかの人間から懐疑的に考えられていた。デビッド・ロイド・ジョージは「この戦争は、次の戦争と同じように戦争を終わらせるための戦争である」と言ったといわれている。この戦争が戦争を終わらせる戦争として成功しなかったことが明らかになると、この言葉はよりシニカルな言葉として捉えられるようになった。アーチボルド・パーシバル・ウェーベルはパリ講和会議に落胆して「『戦争を終わらせる戦争』の後、彼らはパリで『平和を終わらせるための平和』を作ることにかなり成功しているように見える」と言った。



戦争を終わらせるための戦争 と 平和を終わらせるための平和

逆説的というのか、シニカルに捉えても詭弁と取っても、上手く言ったものだ。
正に日本国憲法は平和を終わらせるための平和憲法と言えるかも。

戦争を終わらせるための戦争と言えば石原莞爾「最終戦争論」を思い出す。
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(青空文庫内だとタダで読めます)

(昭和15年の講演)
戦争発達の極限に達するこの次の決戦戦争で戦争が無くなるのです。人間の闘争心は無くなりません。闘争心が無くならなくて戦争が無くなるとは、どういうことか。国家の対立が無くなる――即ち世界がこの次の決戦戦争で一つになるのであります。

兵器の発達が世の中を泰平にしているのです。この次の、すごい決戦戦争で、人類はもうとても戦争をやることはできないということになる。そこで初めて世界の人類が長くあこがれていた本当の平和に到着するのであります。
要するに世界の一地方を根拠とする武力が、全世界の至るところに対し迅速にその威力を発揮し、抵抗するものを屈伏し得るようになれば、世界は自然に統一することとなります。



核抑止力を予見したという点やその他では石原の見識は凄い。
けれどウェルズにしても石原莞爾にしても「世界統一・世界政府」とばかり言う、第一次大戦~第二次大戦前夜頃の趨勢だったんだろうか。
なぜ結果として「世界統一」でないといけないのか、背後にユダヤの新世界秩序とか言い出したら陰謀論になってしまいそうなのでこの辺で止めて置こう。




さて戦後日本国占領の際に憲法作成に当たってウェルズとFルーズベルトがどう関わっていたのか、↓この本に詳しいらしいが、なにせ高額なものでなかなか手が出せない・・・

生の黙示録 生の黙示録 日本国憲法: H.G.ウェルズとルーズベルト大統領の往復書簡から生の黙示録 生の黙示録 日本国憲法: H.G.ウェルズとルーズベルト大統領の往復書簡から
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内容紹介
第二次世界大戦終結直前に交わされた往復書簡。そこには、人権尊重、平和主義を基調とする日本国憲法のルーツがあった。
[目次]
エコロジスト未来への凝視
予見された核の世界
第一次世界大戦と戦争の根絶
強力な国際連盟
教育キャンペーンと世界頭脳
第二次世界大戦と真の民主主義
人権キャンペーンと新世界秩序
H.G.ウェルズと世界人権宣言




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H・G・ウェルズと日本国憲法―種の起原からヒロシマまでH・G・ウェルズと日本国憲法―種の起原からヒロシマまで
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市の中央図書館か国会図書館にはあるだろうけど、SF以外のウェルズ著書が手軽に読めないのもどうかと思う、自国の憲法に関わることなのに。
ウェルズが天才的お花畑だったのかマッドサイエンティスト系だったのか、はたまたそこそこは納得出来る理論なのか読んでみたいものです。







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