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大戦に追いやったのは敗戦赤化革命狙いだったのかー「コミンテルンの戦争責任」

どうしても気になって仕方がない本をまた取り上げます。
これを読むと戦前日本の(私個人の素朴な)疑問が納得いく形で見えてきそうな気がして奥が深い。
本書全編に渡って著者の理念を披露している訳ではなく、「近衛上奏文」を中心に、主要人物名やその動向、戦中や米占領中に書かれた文書など具体的詳細に書かれてある。

疑問というのは、なぜ満州への拘りが強固だったのか、支那事変はなぜ拡大してしまったのか
果ては今の北朝鮮が「戦時中の大日本帝国の劣化版」のように見えるのはなぜかということまでーー朝鮮人お得意のパクリでしょうけど何か引っかかる。
満州国を共産主義国家の「共和国」にすべく動いていた大アジア主義者、との説も出てくる)

ネット上で「近衛文麿」を検索すると近衛こそが共産主義者で工作員だったとの説がよく出てくるが、これを読むとそれこそが策謀による言い掛かりと思える。
(本書序文に、ゾルゲ事件の後、それまで「革新派」的な姿勢を示していた近衛に一種の転向が生じたようだ、と書かれてあるーー私には「転向」より「覚醒」の方が適当な気がしますが)


告発 コミンテルンの戦争責任 近衛上奏文と皇道派告発 コミンテルンの戦争責任 近衛上奏文と皇道派
(2010/11/25)
山口富永

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本書は陰謀論のように見えなくもないが、実際戦後すぐから「陰謀論」との批判で排斥されてきた観方でもある。
主張を一言で言うとするなら
日本を大戦に追いやったのは敗戦赤化革命を狙う、軍部や外務省に巣食った共産主義者らである
になるでしょうか。

マルクス主義とスパイに毒されていた外務省 (以前書いた関連記事、クリックどうぞ)


岸信介も『大東亜戦争とスターリンの謀略』推薦文の中でこう書いている。

この本を読めば、共産主義が如何に右翼、軍部を自家薬籠中のものにしたかがよく判る。
何故それが出来たのか、誰しも疑問に思うところであろう。
然し、考えてみれば、本来この両者(右翼と左翼)、共に全体主義であり、一党独裁・計画経済を基本としている点では同類である。
当時、戦争遂行のために軍部がとった政治は、まさに一党独裁(翼賛政治)、計画経済(国家総動員法→生産統制と配給制)であり、驚くべき程、今日のソ連体制と類似している。
ここに、先述の疑問を解く鍵があるように思われる。

国際共産主義の目的は、この著書でも指摘しているように、大東亜戦争の終結以降は筋書どおりにはいかず、日本の共産化は実らなかったものの、国際共産主義の世界赤化戦略だけは、戦前から今日まで一貫して、間断なく続いていること知らなければならない。

近衛文麿、東条英機の両首相をはじめ、この私まで含めて、支那事変から大東亜戦争を指導した我々は、言うなれば、スターリンと尾崎に踊らされた操り人形だったということになる。
 
私は東京裁判でA級戦犯として戦争責任を追及されたが、今、思うに東京裁判の被告席に座るべき真の戦争犯罪人は、スターリンでなければならない。
然るに、このスターリンの部下が、東京裁判の検事となり、判事をつとめたのだから、まことに茶番というほかはない。



以下は以前書いたものをコピペ。



日本はなぜ勝ち目のない戦争に誘導され、引きずり込まれ、一億玉砕寸前にまで追い込まれていったのか。
戦前から戦後に亘って政府、官僚、軍部内の中枢深く潜入しているコミンテルンの左翼陰謀を白日の下に暴き、遂にその真相に到る注目の書!
いま、日本と日本民族はまさしくその生死の巌頭に立たされているのである。このときにあたって、「近衛上奏文」のコミンテルンへの戦争責任の告発は、われわれに遺された歴史的教訓であることを忘れてはならないのである。―(本文より)



出版元は「国民新聞社」。


目次
1. 昭和史研究のフロンティア コミンテルンの戦争責任告発
2. 天皇に奉呈した真崎勝次の「日支事変に関する所見」
3. 真崎大将の「国家改造」の意見書
4. 対ソ防衛に絞る国防方針 満州事変後の省部会議
5. 皇道派の世界情勢観
6. 永田軍務局長の下に作られた「戦争指導計画書」
7. 石原莞爾の政権奪取の構想 政治参謀の浅原健二、宮崎正義
8. 現存していた幻の「戦争指導計画書」
9. 真崎教育総監追放の陰謀 永田らの国府津の謀議
10.ドイツ留学した真崎少佐と永田大尉 異なる両者のドイツ観察観
11.野坂参三の対軍工作 「皇軍」を「紅軍」にする
12.レーニンの「砕氷船戦略」 根こそぎ浚(さら)われた統制派軍人
13.ゾルゲの情報源となった「朝飯会」 御前会議の内容筒抜け
14.政党と財界の癒着と腐敗 国家社会主義に傾斜していく将校たち
15.「国家社会主義」は日本精神に反する ファッショを排する真崎の思想
16.大政翼賛会に潜入していた赤色分子 半澤玉城の講演
17.治安維持法の改訂 偽装転向者、政治の中枢に潜る
18.風見章、武藤章、尾崎秀美の人脈
19.日ソ中立条約に懸念 近衛公、真崎の見解を求むる
20.ソ連頼みの鈴木内閣の和平工作 梅津参謀総長の「対ソ案」
21.皇道派史観を見直す新進気鋭の学者たち
22.立花隆の暴言 「真崎は平気で天皇にウソをついている」
23.秦郁彦、半藤一利、保阪正康らの「真崎観」について
24.立花隆の近衛の戦争責任論 岩淵辰雄の論文を引用
25.GHQの共産主義者(ピンコ)ノーマン
26.『真崎日記』に見る近衛上奏時の動向
27.近衛公の自決 真崎大将の在監日記
28.五味川純平の反国家、反軍の思想 対角線上の「皇道派」
29.国民新聞座談会 平成21年12月25日掲載
附 「近衛上奏文」 『亡国の回想』より
附 2・26事件に関する真崎大将の見解 『亡国の回想』より
附 末松太平の『2・26事件断章(その1)真崎大将の組閣説始末記』 



以下、近衛上奏文から一部を。
近衛上奏文 wiki ←クリックどうぞ

これら軍部内一部の革新論者の狙いは必ずしも共産革命にあらずとするも、これを取り巻く一部官僚及び民間有志(これを右翼というも可、左翼というも可なり、いわゆる右翼は国体の衣を着けたる共産主義者なり)は意識的に共産革命までひきづらんとする意図を内蔵し居り、無智単純なる軍人これに躍らされたりと見て大過なしと存じ候。

昨今戦局の危急を告ぐると共に一億玉砕を叫ぶ声次第に勢いを加えつつありと存候。かかる主張をなすものはいわゆる右翼者流なるも背後よりこれを扇動しつつあるは、これによりて国内を混乱に陥れ、遂に革命の目的を達せんとする共産革命分子なりと睨み居り候。



本書著者の主張は、近年、米英露でかつて機密とされていた文書(ヴェノナ文書、ロシア・グラスノスチによる情報公開、これら文書の開示を基にした『共産主義黒書』など)が公開開示されており、日本では「近衛上奏文」も見直されるべきと説いている。




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