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「『捨て子』たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男」


「『捨て子』たちの民俗学」

「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田國男 (角川選書)「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田國男 (角川選書)
(2006/12)
大塚 英志

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「あんたは橋の下から拾ってきた」は私も小さい頃言われた気がする。
そして自分自身も我が子たちに(意識的に)言った
「神社に落ちてたから拾ってきた」「お祭り行った時に落ちてた」とか言ったかな。
最近では「コンビニで売っていた」などの変形パターンもあるらしい。

小さい子もこれを真に受けて気に病んだりする事はほとんど無く、親子間で暗黙の了解のように戯れ言葉になってくるのが普通だ。
子供が少し大きくなると「あーはいはい」と相手にもされなくなる

さてこの親子間の定型戯言のようなこれは一体何なんだろうと思って、行き当たった本がこれ。

けれど「捨て子論」はほんの一部で殆どが小泉八雲・柳田國男への批判ばかり!
著者の大塚氏はサブカルチャーの中心にいる人らしいが、どうもかなり捻くれてますね。
八雲、柳田のことを優生学的差別主義者だのと導こうとし、果てはユングまで出してきて差別的幻想に陥った蒙昧な人達、とでも言いたいような。
階級闘争史観というのか、それが鼻について仕方ない本だ。

けれど「捨て子論」に限ってはまあまあ面白い。
「狼に育てられた子」、「子育て幽霊」(幽霊飴)、「子捨て川」などを「間引き」に絡めて解いていく。
幻想=ファミリーロマンス(ファンタジー)を作ることで「間引き」の心理的負荷を減じたのではないか、と。
そして柳田の「棄児は即ち赤坊の押し売り、断り聞かずの養子の申込と見」を言葉から、儀礼的捨子風習も解いている。
拾う人を用意した上で形だけ棄てる風習を、捨子こそが英雄・貴種というファンタジーに繋げているのは確かに面白い。
棄てられた上で又拾われる事が「社会で受け入れられる・承認される」ことを意味するというのも。

けれど著者は「明治以降の国家ファシズム体制がそれを許さなくなった」との論調に変わっていくのがどうも・・
ここで又、階級闘争史観ですか・・とちょっとうんざり。

八雲と柳田國男、夏目漱石までファシズムだの書かれたらアチャーとなりますねえ・・。



30.jpg
 ボクらはホンモノの元捨て子だけどそれが何か?



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