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「眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎」



眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
(2007/12/12)
ダニエル T.マックス

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内容紹介 amazonより
=====
1765年11月、水の都ヴェネツィアで評判の高い医師が謎の死をとげた。この医師の子孫の多くが、同じような病で命を落としていく。呪い、疫病、脳炎、性病、奇病と、さまざまなレッテルを貼られながら・・・共通しているのは死の数ヶ月前から眠れなくなること。
数世紀を経て20世紀も終わりかけた頃、この致死性不眠症の原因が、羊たちに流行した震え病であるスクレイピー、パプアニューギニアの部族を襲ったクールー病、そして世界を震撼させた狂牛病と同じく、殺人タンパク、プリオンとわかったが、治療の目処はつかない。
そうこうするうちに、アメリカの野生の鹿に似た病気が蔓延、新型クロイツフェルト・ヤコブ病の
拡大が噂される中、殺人タンパクの起源を辿るうちに、80万年前の人類の「食人習慣」の事実にたどりつく・・・「事実は小説よりも奇なり」を地でゆく、驚きのストーリー
=====

いわゆる「不眠症」の話ではない。
普通の不眠症はいつかは眠る時が来るが、プリオン病の一種のこの致死性不眠症は実際に眠れなくなるらしい。うつらうつらは出来るが悪夢に追われるのみですぐ目覚めてしまい、どんどん体力が奪われていく・・
後はアルツハイマー病に似ているか、あるいはもっと酷い状態になり最後は脳が散弾銃で打たれたようにスカスカになって死ぬ。
怖いなこれ。
異常たんぱくプリオンを生み出してしまう遺伝から来た物らしいが、プリオンが原因ということでは狂牛病と同じ。

「殺人たんぱくプリオン」とは実に恐ろしい。
ウィルスでもバクテリアでもない生物でさえない、ただの分子であるたんぱく質が「殺人鬼」となるのだ。

(ど素人が解説して間違いがあるといけないので以下wikiより)
タンパク質の誤って折りたたまれた(ミスフォールドした)状態を伝達することにより増殖する。但しタンパク質そのものが自己複製することは無く、この過程は宿主生物内のポリペプチドの存在に依存している』
ミスフォールドした状態を周囲のたんぱく質に「お前ら同じようにミスフォールドしろ!」と言って伝達していく訳か・・
吸血鬼かゾンビが増えていくようなものか・・。

その上に『一般的にプロテアーゼ、熱、放射線、ホルマリンなどの処理に耐性を有している』wikiだって。
つまりそんじょそこいらの方法では死滅しないってこと。
『タンパク質を加水分解したり、還元したり、三次構造を破壊したりすることに頼らなければならない。例としては、漂白剤、苛性ソーダのような強酸性界面活性剤が有効である』とあるから絶対無理とい訳でもないようだが、時間と手間が掛かるのには違いない。

プリオン病の研究から、現人類にはプリオン病に罹りやすい「ホモ接合体」の割合が不自然に小さく、罹りにくい「 ヘテロ接合体」が多いという。なぜそうなったかと言うと「食人」していた遠い先祖の中から「ホモ接合体」が淘汰されたからだと解明される。
約80万年昔のことだそうで、多数犠牲者が出たために食人はタブー化されたと。

日本人はなぜか掛かりやすい方のホモ接合体の方が割合多く調べてみると90%がそうらしい。欧米人は30%台。
英国での狂牛病発生率はかなり低く済んでるというが、日本人だったらどうなってしまうんだ・・。

本書にはその理由の説明は無いが、80万年の太古に淘汰されたはずが日本人に残っているというのは、たまたま淘汰されず残っていた集団が逃れ逃れて数万年前に東アジア~日本列島に到達したのか?
北米インディアンはどうなんだろう。

とにかくこれだけ掛かりやすい率が高いのだったら狂牛病対策は欧州よりも数段厳しくやってもらわねば困る。北米では人為的操作によって鹿にも発生したらしいから、アメリカ牛もより厳しくしてと思うのだが、対日輸出しているアメリカの畜産農家が自ら全頭検査を申し出たのに米国農務省が無視したとの批判も書かれている。つまり農家自身は誠意を持ってやろうとしているのに、米政府が抑え込むという構図
TPPによってさてどうなることか

私自身は、放射能や狂牛病などむやみやたら大騒ぎするのを批判的に見る方で潔癖ではないが、こういうのを読むと事は違ってくるなあ。

読めば読むほどに、プリオンという悪魔みたいなたんぱく質の異常さが気持ち悪い。
ウィルスも細菌も含め、生物は自分の遺伝子を受け継がせ増やすのが究極の目的であり、そのため人間も身体に巣食われて難儀する。
が、プリオンの場合は遺伝子など持たない、生物でさえない。それがなんで伝達によって仲間を増やすんだ。目的はいったい何なんだ! と追究したら形而上学的方向へまで行ってしまうんだろうか・・。







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コメント

こんばんは

眠れない人。大分前、TVで見たことがあります。何百万人に一人の奇病と紹介していました。

忘れもしない平成13年でした、狂牛病騒動でした。私は中村靖彦著「狂牛病~人類への警鐘~」(岩波新書)を読んで、それから数年間、牛肉を食べませんでした。そして国産に限り食べるようになりました。最近では外食で外国産も食べさせられているかもしれません。

米国牛は今でも不潔な場所で育てられているようですよ。そして屠殺・解体もいいかげんなんですって。へたり牛も一緒に屠殺、解体も電動鋸で髄液を飛ばしながら切るんですって。

何を言いたいか、何もありません(笑)。ただお話をしに伺いました。先日はありがとうございました。好評でしたよ。では。

Re: こんばんは

こんばんは。
先日はお世話になりました。
ありがとうございます。

テレビでやっていましたか。最近はぷっつり言われなくなって、今どうなっていることやら・・。
外食や牛骨使った加工品など消費者は見抜けないので困りますね。
アメリカでそうなら、あのイイカゲン主義の中国で発生しないのが不思議なくらいですが、もしかして隠蔽・・とか想像してしまいます。

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