歴史記憶の迷路を辿る 「勝利への賛歌」=映画「死刑台のメロディ」
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「勝利への賛歌」=映画「死刑台のメロディ」

映画「死刑台のメロディ」
死刑台のメロディ [DVD]死刑台のメロディ [DVD]
(2003/06/06)
ジャン・マリア・ヴォロンテ、リカルド・クッチョーラ 他

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1972年 イタリア・フランス合作映画

1920年のアメリカ合衆国・マサチューセッツ州で実際にあったサッコ・バンゼッティ事件を正面から描いた史実的社会派ドラマである。アメリカ史の汚点的冤罪事件として語られる事件をジュリアーノ・モンタルドが映画化。イタリア移民のサッコとバンゼッティがいわれなき死刑を受けるまでを描いている。


(公開当時観たきりで記憶が曖昧なので、詳細を調べて書いております)
冤罪の悲劇というだけでなく、マッカーシズムにも繋がる「アメリカの正義」とはいったい何かと疑問を投げかけてもいる。
アメリカの正義をマニフェスト・ディスティニー(明白なる運命・天命)にまで広げるなら、アメリカはインディアン殲滅から日本潰し、フセインにビン・ラディン、カダフィも? 色々やってくれたものだ。
けれどアメリカについては一面だけを見るのも危険だし、事によっては国家なりの正義を守るために必要な場合もあるだろう。
逆に潰された側が強力に悲劇の主人公ヅラする場合、深く確認しないままどっぷり同情的になるのも警戒せねばならない。
「サッコとヴァンゼッティ事件」の場合は映画で見る限りは、電気椅子のシーンも相まって人道は人権はどこへ行ったと同情的にもなってしまうが、映画=事実でないことは意識しておかないと。

とにかくジョーン・バエズ歌う「勝利への賛歌 Here's to you」が印象的で覚えて歌ってしまう。

Here's to you, Nicola Sacco e Bartolomeo Vanzetti



Here’s to you, Nicola and Bart
Rest forever here in our hearts
The last and final moment is yours
That agony is your triumph

ニコラとバート、あなたたちに祝福を
我らの心の中で永遠の安息を
最後を決定づける瞬間はあなたがたの手にある
その苦悶さえ勝利となる


どちらが正しく正義であるとか安易に判断は出来ないし、そもそも国家によって人に拠って正義の定義さえ曖昧だ。
けれどそれとは別に自分が正義と考える事を発信することは必要だ。
イタリアが映画を作り、「アメリカの正義」を告発し、しかもアメリカ人(メキシコ系ではある)のジョーン・バエズに英語で歌わせ世界に発信した。
それが出来たイタリアがとても羨ましい。


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