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「靖国への帰還」 内田康夫

靖国への帰還 (講談社文庫)靖国への帰還 (講談社文庫)
(2011/08/12)
内田 康夫

商品詳細を見る


内容紹介
「靖国で会おう」――。本土攻撃が激化する中、夜間戦闘機「月光」に乗り込んだ若き海軍中尉・武者滋(むしゃしげる)は、決死の覚悟でB29の大編隊に突入する。被弾して薄れていく意識の下「月光」が舞い降りたのは、なんと現代の厚木基地だった。時空を超えて飛来した“英霊”が、私たちの心に問いかける靖国神社の存在とは。


私はどうもミステリー物が苦手で内田康夫の作品は読んだことが無かった。
本書は装丁がいかにもライトノベルで紙質もペーパーバック風、抵抗感があったが(偏見です、申し訳ない!)、タイムスリップ、靖国というキーワードに惹かれて読んでみた。
タイムスリップという手法が安易だとの批判もレビューで見たし重厚感を求める事は出来ないが、それを差し引いてもかなりな秀作だと思う。
『永遠の0』を読んで大東亜戦争に興味を持った中高生などに読んでもらいたい本だ。
内容をそのまま信じろという意味でなく、事実としてこれがある、こういう考えの元に行動する人がいる、という現実を知るための良い資料ともなる。
日教組系教師やマスコミが流す偏向した情報のみで批判することだけは避けられるようになると思う。

本書帯にも「内田康夫が全身全霊をかけて書き上げた」とあるので、設定が稚拙だとか説明的だとか自覚した上で、若い人にも取っ付き易いよう書かれたかも知れない。


(「靖国への帰還」内容一部抜粋)

「靖国神社に還る」というのも、日本に還るのと同じ意味である。日本という漠然とした広さではなく、靖国神社という集約された特定の場所に還って、国民に尊敬される自分を想い、儚い安息を得ていたのだ。平時に家族が「死んだら同じお墓に入ろう」と言うのと同じように、いやそれ以上に強く、そう願ったのだ。



戦争を企画した者以外はすべて被害者であるかのように言うのは、後付けの論理です。もし戦争に勝って、恩恵を享受していれば、靖国神社はもちろん、戦争犯罪そのものさえ指弾しないでしょう。



靖国神社に祀られている二百数十万柱の英霊と言えども、誰もが生前立派な人格者だったわけではない。罪を犯した悪人だっていただろうし、個人的な意味での嫌われ者だっていたに違いない。しかし、亡くなった以上は「神」として祀ろうーーというのが日本の宗教文化の一つの形なのだ。
(中略)
ごく僅かな「大嫌い」な神がいることを理由に、靖国神社全部を否定して、一切参拝はしないーーなどと主張するのは、宗教的信条か、イデオロギーに拠るもの。靖国神社それ自体の存在が気に食わない人々なのではないだろうか」



尚、主人公である武者滋や厚木航空隊小園司令などは実在の人物。実名のまま借用されていて「タイムスリップ」までの経緯は殆どが事実に基づいているらしい。
参考文献として↓の記載あり。

夜間戦闘機「月光」





しかし本の装丁というのは内容への印象を左右するものです。
↓の違いでかる~く見えたり重厚に見えたり。

靖国への帰還 (講談社ノベルス)靖国への帰還 (講談社ノベルス)
(2010/07/07)
内田 康夫

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靖国への帰還靖国への帰還
(2007/12/15)
内田 康夫

商品詳細を見る


(セーラー服の女子学生は作中に出てくる戦時中の女学生だろうか。
戦中世代の我が母に拠ると、当時はリンスどころかシャンプーも無い、物資不足で質の悪い石鹸で髪を洗うからバシバシで「髪がなびく」事がなかった。戦後すぐにアメリカ映画を見て「女性の髪がなびく」光景に憧れと物量の差を感じたらしい。余談でございました。)





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